PR

【要確認】衛生管理者免許試験 受験ガイド! 衛生管理者免許試験の受験資格、実施時期、申込み期間、出題範囲など「試験の概要」について解説します。

衛生管理者免許試験の試験概要 衛生管理者試験・免許
記事内に広告が含まれています。

こんにちは、SORAです!

どんな試験でも試験の内容を知らないで合格することは普通はできません。

皆さん、「衛生管理者免許試験の概要」は確認されていますか?

「木を見て森を見ず」ということわざをご存知でしょうか。
これは、小さな一部のことにこだわり視野が狭くなることで全体が見えなくなることを言うのですが、これは資格試験への取組みにも当てはまります。
少し意味合いが違ってくるかもしれませんが、全体像をつかまずにいきなり学習に入ってしまうと遠回りや無駄なことをしてしまう場合があるということです。

そして、資格試験には様々な種類があり、資格試験それぞれに出題範囲や出題形式、性格などの固有の要素があります。
当然、衛生管理者免許試験にも衛生管理者ならではの要素があり、これらを無視して合格することはできません。

つまりは、効率よく合格するにはまず、衛生管理者免許試験の全体的な要素を理解し、次にこれに基づく学習計画を立て、そしてこの学習計画を着実に進めることが大切です。

この記事はこんな人におすすめ!
・衛生管理者免許試験を初めて受験する人
・衛生管理者免許試験の概要を知りたい人

それでは、衛生管理者免許試験の概要について順を追って確認していきましょう。

衛生管理者免許試験の「受験資格」

衛生管理者免許試験を受験するには、受験資格に該当している必要があります。

具体的には、センター等で配布している案内(免許試験受験申請書とその作り方)や公益財団法人 安全衛生技術試験協会のホームページに記載されていますが、一部の主な受験資格としては以下があります。

【受験資格の例】
・大学を卒業した者で、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
・高等学校を卒業した者で、その後3年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
・10年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの  など

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会ホームページ(受験資格)

なお、受験資格にある実務については、具体的には以下の13業務でこちらは事業者証明書のフォーマットに例示されています。

実務経験の種類
健康診断実施に必要な事項又は結果の処理の業務
作業環境の測定等作業環境の衛生上の調査の業務
作業条件、施設等の衛生上の改善の業務
労働衛生保護具、救急用具等の点検及び整備の業務
衛生教育の企画、実施等に関する業務
労働衛生の統計の作成に関する業務
看護師又は准看護師の業務
労働衛生関係の作業主任者※としての業務
労働衛生関係の試験研究機関における労働衛生関係の試験研究の業務
自衛隊の衛生担当者、衛生隊員の業務
保健衛生に関する業務
保健所職員のうち、試験研究に従事する者の業務
建築物環境衛生管理技術者の業務
※に該当する作業主任者
高圧室内、エックス線、ガンマ線透過写真撮影、特定化学物質、鉛、四アルキル鉛等、酸素欠乏危険、有機溶剤、石綿

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会ホームページ(事業者証明書)

もし、ご自身の業務が実務経験に該当するかが分からない場合や不安があるようなときは、各センターに問合せをしてみましょう。

試験の「実施時期」

試験は、1年を通じて基本的に全国7ヶ所(東京試験場を含めると8ヶ所)の会場で実施されています。

試験日程、実施回数は、受験会場によって異なり多い会場で月7~10回、少ない会場の場合月1~2回の開催です。
実施回数は東京試験場が最も多く反面地方は少ない傾向ですので、地方にお住まい方は注意が必要です。
詳しい日程は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会のホームページで確認ができ、各センターのホームページでは更に直近の申込み状況も確認できます。

試験を受けることが既に決まっている方は、早めに確認するようにしましょう。


衛生管理者免許試験の開催日程については、以下の記事を参照ください。


受験の「申込み期間」

受験の申込みは、第1受験希望日の2ヶ月前から受付をしています。
締切は、郵送の場合、試験日の14日前(消印有効)までで、直接センター窓口に持参する場合はセンターの休日を除く2日前までです。


なお、試験には受験人数の受付枠があるため注意です。

申込みの際には受験を希望する日にちを第二希望まで記入しますが、申込みの状況は各センターのホームページで随時確認できますので、第一希望の日程で受験をしたい場合は特に早めに申込みをするようにしましょう。

【衛生管理者免許試験の受験の申請先】

全国の安全衛生技術センター
住 所電話番号
北海道安全衛生技術センター〒061-1407
北海道恵庭市黄金北3-13
0123-34-1171 
東北安全衛生技術センター〒989-2427
宮城県岩沼市里の杜1-1-15
0223-23-3181
関東安全衛生技術センター〒290-0011
千葉県市原市能満2089
0436-75-1141
中部安全衛生技術センター〒477-0032
愛知県東海市加木屋町丑寅海戸51-5
0562-33-1161 
近畿安全衛生技術センター〒675-0007
兵庫県加古川市神野町西之山字迎野
079-438-8481
中国四国安全衛生技術センター〒721-0955
広島県福山市新涯町2-29-36
084-954-4661
九州安全衛生技術センター〒839-0809
福岡県久留米市東合川5-9-3
0942-43-3381

なお、衛生管理者免許試験は書面での申請以外に、一部書類を別途郵送する必要はありますがオンライン申請(web申請)が可能です。
受験申請書の取寄せが不要になるなどメリットがありますので利用がおすすめです。

衛生管理者免許試験のオンライン申請(web申請)については、以下の記事を参照ください。


試験の「出題範囲」

試験の出題範囲は、第一種、第二種ともに労働衛生、関係法令、労働生理の3分野です。

ただし、労働衛生と関係法令の分野に関しては第一種衛生管理者の試験範囲には有害業務に係るものを含みますが、第二種衛生管理者には有害業務に係るものを含みません。

詳しくは以下になりますが、第一種衛生管理者の方が有害業務がプラスされる分、学習する範囲も広く、出題数も増えることが分かります。
なお、特例第一種衛生管理者免許試験とは、第二種衛生管理者免許を受けた者が第一種衛生管理者免許試験を受験する場合を言います。

【出題範囲、出題数、試験時間】
科目、範囲出題数(配点)試験時間
第一種衛生管理者
免許試験
労働衛生有害業務に係るもの10問(80点)13:30~16:30
(3時間)
※科目免除者は、13:30~15:45
(2時間15分)
有害業務に係るもの以外7問(70点)
関係法令有害業務に係るもの10問(80点)
有害業務に係るもの以外7問(70点)
労働生理10問(100点)
合計44問(400点)
科目出題数(配点)試験時間
第二種衛生管理者
免許試験
労働衛生有害業務に係るもの以外10問(100点)13:30~16:30
(3時間)
※科目免除者は、13:30~15:45
(2時間15分)
関係法令有害業務に係るもの以外10問(100点)
労働生理10問(100点)
合計30問(300点)

労働衛生:衛生管理体制 など
関係法令:労働基準法、労働安全衛生法 など
労働生理:人体組織および人体の機能 など


試験時間

試験時間は、第一種、第二種共に3時間(科目免除者は2時間15分)、特例第一種衛生管理者は2時間です。
詳細は、前のセクション(試験の「出題範囲」)をご確認ください。

第一種の場合だと、1問あたり約4分の解答時間になりますが、感覚的には3時間の試験時間は比較的に長めで、ゆっくり解答しても十分時間は残るものと思います。
試験中は、読み返す時間も十分あると思いますので不必要なミスをしないよう丁寧に解答するようにしましょう。


出題形式

出題形式は、第一種、第二種共に五肢択一のマークシート方式です。

なお、マークシート方式の場合、筆記試験とは異なりあやふやな知識でも解答できる設問もあるかもしれませんが、衛生管理者免許試験については、単語の理解が無いと全く解答できない設問も多数出題されるため注意が必要です。

学習をする際は、文章レベルでの理解で済むものと、単語レベルでの暗記が必要なものとを分けて効率よく進めるようにしましょう。

合格基準(ボーダーライン)

合格基準は、各科目※の正答率が40%以上、かつ全科目の合計得点の正答率が60%以上の2つの条件をクリアすることです。
※第一種衛生管理者の場合、科目の範囲が分かれている科目はその範囲の単位で判定されます。

具体的には、以下のようになりますが、注意する点としては科目レベルでの足切りがあると言うことです。
つまりは、全体で60%以上の正答率であったとしても、一科目でも正答率が40%を下回ると不合格になるということです。

学習を進める上では、得意科目はあっても極端に不得意な科目を作らないことが大切です。


【出題範囲、出題数、合格基準(ボーダーライン)】
科目、範囲出題数(配点)合格基準
(ボーダーライン)
第一種衛生管理者
免許試験
労働衛生有害業務に係るもの10問(80点)32点各科目(範囲)の正答率が40%以上
有害業務に係るもの以外7問(70点)28点
関係法令有害業務に係るもの10問(80点)32点
有害業務に係るもの以外7問(70点)28点
労働生理10問(100点)40点
合計44問(400点)240点かつ
全科目合計の正答率が60%以上
科目出題数(配点)合格基準
(ボーダーライン)
第二種衛生管理者
免許試験
労働衛生有害業務に係るもの以外10問(100点)40点各科目の正答率が40%以上
関係法令有害業務に係るもの以外10問(100点)40点
労働生理10問(100点)40点
合計30問(300点)180点かつ
全科目合計の正答率が60%以上


まとめ

今回の記事では、「試験の概要」についてご説明しました。

今回のポイントをまとめると次の通りです。

ま と め
✔衛生管理者免許試験を受験するには、受験資格に該当している必要がある。
受験の申請では、卒業証書の写し(コピー)または卒業証明書と事業者証明書を提出する
✔試験の実施時期
衛生管理者免許試験は
1年を通じて、基本的に全国7ヶ所(東京試験場を含めると8ヶ所)の会場で実施されている
✔受験の申込み期間
・受験の申込みは、第1受験希望日の2ヶ月前から受付
・締切は、郵送の場合、試験日の14日前(消印有効)までで、直接センター窓口に持参する場合はセンターの休日を除く2日前まで
✔試験の出題範囲
試験の出題範囲は、第一種、第二種ともに労働衛生、関係法令、労働生理の3分野
ただし、労働衛生、関係法令について、第二種衛生管理者免許試験は有害業務に係るものが除かれる
✔出題形式
出題形式は、第一種、第二種共に五肢択一のマークシート方式
✔試験時間
試験時間は、第一種、第二種共に3時間(科目免除者は2時間15分)、特例第一種衛生管理者は2時間
✔合格基準
合格基準(ボーダーライン)は全科目合計点数の60%
ただし、科目ごとでの足切り(40%)あり

皆さん、いかがでしたか?

「衛生管理者免許試験の概要」は確認いただけましたでしょうか。

衛生管理者免許試験の受験を考えている方は、まずご自身が受験資格に該当しているかを確認してみましょう。
受験条件は、基本的に学歴に応じた労働衛生に関する実務経験年数です。


受験条件の確認ができたら次に、「試験の実施時期」、「受験の申込み期間」、「試験の出題範囲」、「試験時間」、「出題形式」、「合格基準」を確認しましょう。

これらの情報は学習計画を立て、それを進める上では非常に重要です。
冒頭でもお伝えした通り、全体像をつかまずにやみくもに学習に入ってしまうと最終的に、遠回りや無駄なことをしてしまいがちになります。

効率よく学習を進めるためにも、全体把握を行い、その上で学習に入りましょう。


このサイトでは、資格の情報や試験合格のためのお役立ち情報を発信していきます。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。


こちらの記事ではおすすめの参考書を紹介しています。

タイトルとURLをコピーしました