こんにちは、SORAです!
いざ衛生管理者試験の受験を決めたとしても、どう学習を進めるかは皆さん悩むところではないでしょうか。
学習の進め方には、大きく分けて独学かあるいは通信講座の受講の2つの選択肢があります。
そして、当然どちらにもメリットもデメリットもあります。
今回の記事では、衛生管理者試験の学習を進める上で、まず最初に選択を迫られる学習方法、独学か、あるいは通信講座を受講するかを決める上でのメリットとデメリットについて、それぞれ詳しく解説します。

この記事がおすすめな人!
・衛生管理者試験の学習方法が分からない人
・独学か通信講座の受講かで悩んでいる人
・独学のメリットとデメリットを知りたい人
・通信講座の受講のメリットとデメリットを知りたい人
それでは、独学と通信講座の受講のメリットとデメリットについて、詳しく確認していきましょう。
独学のメリット、デメリット

まず簡単に、独学で学習を進める場合の、メリットとデメリットをあげてみます。
メリット | ・学習のコストを抑えることができる ・自分のペースで学習を進めることができる |
デメリット | ・モチベーションの維持が難しい ・スケジュールの計画や進捗管理が甘くなりがち ・分からないことを聞く相手がいない ・無駄に時間を費やす |
次に、それぞれについて詳しく解説します。
独学のメリット
まず初めに、学習を独学で進めることのメリットを確認してみましょう。
学習のコストを抑えることができる
まず、何よりも一番のメリットは、学習にかかる費用を抑えることができることです。
独学の場合、通常必要なアイテムは、参考書(テキスト)と問題集の2つです。
これらの書籍は各社から提供があり、それぞれ皆さんの好きなものをチョイスすることができます。
そして肝心のコストについては、参考書も問題集も2,000円未満のものから販売があります。
つまり、参考書と問題集をそれぞれ1冊づつ購入しても約4,000円程度でおさめることもできます。
また、衛生管理者免許試験の場合、覚える内容もかなり限定されており、また学習の方法も学習の後半では過去問を解きながらのアウトプット中心の習熟が一般的なこともあって、参考書と問題集が1冊に集約されているタイプもあります。
この場合、さらに費用を抑えることができます。
これが独学のメリットの1つ目、「学習のコストを抑えることができる」です。
以下の表は筆者が調査した、主だった市販の参考書(テキスト)と問題集の販売価格帯です。
参考書などの購入の参考にご覧ください。
第一種衛生管理者 ※1 | 第二種衛生管理者 ※2 | |
---|---|---|
参考書 単品 | 1,650~4,620円 | 1,650円 |
問題集 単品 | 1,540~3,520円 | 1,210~2,860円 |
テキストと問題集が1冊にまとまっているオールインワンタイプ | 1,650~2,640円 | 1,540円 |
※ 価格は、税込みです。
※ 価格は、2024年9月時点の調べによるものです。
※1 第一種衛生管理者のカテゴリーの出版物には、第一種衛生管理者免許試験と第二種衛生管理者免許試験の両方に対応するものを含みます。
※2 第二種衛生管理者のカテゴリーの出版物は、第二種衛生管理者免許試験専用で出版されているもののみを対象としています。
こちらの記事では独学にもおすすめの、第一種衛生管理者試験の参考書を解説しています。
自分のペースで学習を進めることができる
次のメリットは、学習を自分のペースで進めることができることです。
衛生管理者の試験の場合、ほとんどの方が会社勤めをしている社会人で、中にはご家庭をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
学習を進める上で、皆さんそれぞれ日々の生活の中で学習時間を確保することになりますが、生活に余裕があり学習に多くの時間を充てることができる方もいれば、反対に、限られた時間しか捻出できない方もいらっしゃると思います。
その上で皆さんは、それぞれ学習を進めていくことになるのですが、独学の場合は、状況に合わせて自由にスケジュールを組みことも、思うように時間を配分することもでき、学習を自分のペースで進めることができます。
これがメリットの2つ目です。

注意として、自分のペースで学習を進めることと、時間管理ができることとは話が別です。
具体的には、皆さんが短期の学習スケジュールを組もうが、長期のスケジュールを組もうが、それぞれ計画したスケジュールを守って学習を進めることができなければ、万全の体制で試験に挑むことも、試験に合格することも難しくなるということです。
独学のデメリット
続いて、独学のデメリットについてご説明します。
モチベーションの維持が難しい
これは、独学に限ったことではないですが、独学の場合特に、通常目標や志(こころざし)を同じにする仲間や学習を手助けしてくれる先生やサポーターはいません。
また、大抵の皆さんが経験していると思いますが、そのような状況で一人で勉強していると、どうしても自分を甘やかしがちになり、結果やる気が無くなって、スケジュールに遅れが生じたりすることが多々あります。
このように環境が学習に与える影響は大きく、デメリットとして学習を進める上で最も重要とも言えるモチベーションの維持が難しくなってしまいます。
スケジュールの計画や進捗管理が甘くなりがち
スケジュールへの影響は先ほどもモチベーションの維持ところでも触れましたが、独学の場合、メリットとして学習スケジュールは全て自分の思うように組むことができ、思うように進めることができます。
その一方で、無駄に長いスケジュールを組んでしまったり、また一旦計画したスケジュールを途中で遅らせてしまうことがあります。
そして、衛生管理者試験の場合、学習のボリュームはそれほど多くは無いため、無駄に長い学習計画を組む必要は無く、必要以上に長い学習スケジュールは、集中力やモチベーションの低下にもつながります。
また、衛生管理者の試験は、他の多くの資格試験と異なり一年を通して試験が行われているため、勤め先から期限を切られるか、受験を申込んで後が無いなどの理由がある場合は別にして、受験日(=目標)を遅らせることはいくらでもできてしまいます。
このように、独学の場合は学習を自分のペースで進めることができるメリットがある反面、デメリットとして、スケジュールの計画や進捗管理が甘くなり易い傾向があります。

筆者も経験しましたが、誰しも自分を甘やかしてしまうものです。
学習スケジュールもそうですが、環境と言えば筆者の場合、図書館の学習スペースをよく利用しました。
机に座り、周りに同じように勉強をする人がいる環境に身を置くことで、甘やかしの原因を遠ざけることができます。
分からないことを聞く相手がいない
この点についてはあまり説明は要らないと思いますが、独学の場合文字通り、普通は一人で学習を進めるため、分からないことがあっても通常聞く相手はいません。
大抵のことは参考書やネットで調べることができるのでそれ程困ることは無いと思いますが、それでも分からないところを気軽に聞ける先生やサポート、あるいは仲間がいた方が理解もし易く、自分では気づけないポイントまで教えてもらえるため、学習には有利です。
無駄に時間を費やす
これはスケジュール管理にも関係するところでもありますが、ここでお話しするのは、学習の強弱、優先度の付け具合からくる時間の無駄遣いについてです。
具体には次の2つの場合があります。
まず、もし衛生管理者の職務にかかる知識を全てカバーしようとするなら、ほとんどの人が使うであろう参考書では圧倒的に情報が足りません。
実際、試験を管轄する公益財団法人 安全衛生技術試験協会も全ての知識を試験で確認できる訳でも無く、本番の衛生管理者の試験に出題される内容は、衛生管理者の職務にかかる知識の一部です。
そして、ほとんどの人が利用するであろう市販の参考書は、合格させることが目的のため、出題傾向に合わせた必要なレベル、範囲で効率良く作られています。
一方で、独学の場合、意図せずこの効率の良さから外れ遠回りをする場合がよくあります。
具体的には、出題されることが無いような内容にまで範囲を広げたり、深掘りし無駄な時間を費やすようなことです。
これが、無駄に時間を費やす場合の1つ目です。

筆者も経験がありますが、独学の場合は自分の好きなように時間を使えてしまうため、時としてこのような落とし穴に落ちる場合があります。
学習内容の補強のために少し逸脱する程度であればそれ程問題ではありませんが、基本参考書に沿って進めることが大切です。
次に、これも非常にあるあるの話なのですが、通常皆さんが学習を進める場合、参考書に書かれている内容に沿って進めると思いますが、全てを順番に理解できる訳ではありません。
というのも書かれている内容の中には、一回で覚えられるものもあれば何度繰り返しても覚えれないものもあります。
そんなとき皆さんは、覚えにくい部分を覚えられるまで時間を使いますか?
それはナンセンスです。
理由は、この難しい部分の学習に固執することで、限られた時間を失い覚えやすい部分の習得の機会を逃す可能性があるからです。
そして、独学の場合、自分の思うように学習が進めれる一方で、学習に優先度が付けられずこのような状態に陥ることがあります。
これが、2つ目の無駄に時間を費やす場合です。
ちなみに、衛生管理者免許試験の合格ラインは正答率60%です。言い換えるとこれは40%までは間違えることができる余地があるということです。
実際、難しい部分がどれくらいあるかは皆さんそれぞれだと思いますが、覚えやすい部分を優先して身に付け、そこから順番に難しい部分を上乗せしていくことが得策ではないでしょうか。

筆者の場合、暗記が苦手で、実際目印を付けては後回しにして、後々再度見直しをすることを繰り返してました。
結局は、最後まで覚えられない内容もあったりもしましたが、これはこれで試験開始の直前まで目を通して試験時間中の数時間だけの短期記憶で勝負しました。
(一日漬け?数時間漬け? とてもこれが良いとは言えませんが...)
通信講座での学習のメリット、デメリット

次に、通信講座の受講で学習を進める場合の、メリットとデメリットを挙げてみます。
メリット | ・動画で講義を提供している通信講座の場合、映像で学習できるため分かりやすい ・Web動画で講義を提供している通信講座の場合、PCやスマートフォンで場所を選ばず受講できる ※通信講座は各社から提供されていますが、動画を使って学習を進める講座と一部動画を使わない講座があります。 また、動画を使っている講座でも、動画中心のものと動画は学習ツールの一部として扱っている講座もあります。 ・サポートやコミュニティがある講座の場合、分からないことを聞くことができる ※通信講座によって、サポートの有無や程度、コミュニティの有無の違いがあります。 |
デメリット | ・独学に比べて学習にかかるコストが高くなる |
通信講座での学習のメリット
それではまず、通信講座を受講する場合のメリットについて、確認してみましょう。
動画で講義を提供している通信講座の場合、映像で学習できるため分かりやすい
映像での学習の場合、テキストだけで学習するよりも音声や動画を通じて得る情報量が増えます。
ちなみに、情報量が増えるといっても覚えなければならない情報が増えるという意味ではなく、記憶を助ける情報が増えるという意味です。
そのため、テキストだけを使う講義より理解しやすくなります。

それに、テキストを読むだけだと飽きてきますしね。
Web動画で講義を提供している通信講座の場合、PCやスマートフォンで場所を選ばず受講できる
このご時世、PCやスマートフォンで場所を選ばず動画を視聴できます。
そして、場所を選ばず学習ができるということは、電車での移動時間や待合せの時間などちょっとした隙間時間を利用して学習できるメリットがあります。
サポートやコミュニティがある講座の場合、分からないことを聞くことができる
これは、独学のデメリットの裏返しになりますが、サポートやコミュニティがある場合、分からないことを聞くことができます。
実際、自分ではどうしても調べることができない場合でも困ることはありませんし、理解もしやく、自分では気付かないポイントまで教えてくれる場合もあります。
通信講座での学習のデメリット
独学に比べて学習にかかるコストが高くなる。
通信講座でのデメリットを1つ挙げると、受講にかかる費用が独学に比べて高くなることです。
通信講座の場合、提供各社によって内容が異なりますが、多くの講座で動画での講義やサポートなど市販のテキストや問題集には無いサービスの提供があります。
これが費用が高くなる理由ではありますが、反面これは、言い換えると合格しやくする環境を提供してくれるということなので、金額が高くなるのは当然と言えば当然で、費用だけ考えればデメリットかもしれませんが一方ではメリットも大きいです。
以下は、主な通信講座の受講費用の価格帯です。
こちらは筆者が調査したものですが、第一種衛生管理者の場合、19,250円~82,800円の価格帯で、主に約3万円前後の講座が多いようです。
また、第二種衛生管理者の場合は、14,850円~82,800円の価格帯で、2万円前後から3万円弱までの講座が多いようです。
通信講座選びの際の参考にご覧ください。
第一種衛生管理者 | 第二種衛生管理者 |
---|---|
19,250~82,800円 | 14,850~82,800円 |
※ 価格は、2024年9月時点の調べによるものです。
※一部、月額で支払う講座がありますが、比較が難しいので上記の価格帯には含めておりません。
なお、一部の通信講座には、CDで講義を聞く講座やテキストだけで学習を進める講座、反対に映像だけで学習を進める講座もありますが、多くの講座はテキストとWebまたはDVDで動画を視聴して学習を進めます。
また、通信講座によっては、上記の受講スタイルの違い以外にも学習内容やサポート体制など違いもあります。
受講する際は自分に合った通信講座を選ぶようにしましょう。
以下の記事では、おすすめの通信講座を3つ解説をしています。
通信講座選びの際は参考にご覧ください。
まとめ
今回の記事では、衛生管理者試験の学習を進める上で、まず最初に選択を迫られる学習方法、独学か、あるいは通信講座を受講するかを決める上でのメリットとデメリットについて、解説しました。
ポイントのまとめは次の通りです。
メリット | ・学習のコストを抑えることができる ・自分のペースで学習を進めることができる |
デメリット | ・モチベーションの維持が難しい ・スケジュールの計画や進捗管理が甘くなりがち ・分からないことを聞く相手がいない ・無駄に時間を費やす |
メリット | ・動画で講義を提供している通信講座の場合、映像で学習できるため分かりやすい ・Web動画で講義を提供している通信講座の場合、PCやスマートフォンで場所を選ばず受講できる ※通信講座は各社から提供されていますが、動画を使って学習を進める講座と一部動画を使わない講座があります。 また、動画を使っている講座でも、動画中心のものと動画は学習ツールの一部として扱っている講座もあります。 ・サポートやコミュニティがある講座の場合、分からないことを聞くことができる ※通信講座によって、サポートの有無や程度、コミュニティの有無の違いがあります。 |
デメリット | ・独学に比べて学習にかかるコストが高くなる |
以上、独学と通信講座を受講する場合のメリットとデメリットについて解説でした。
なお、メリットやデメリットといっても、人によってはその影響の程度は異なります。
よって、皆さんが独学と通信講座の受講を選ぶ際は、自分の性格、得意や不得意などを踏まえてご自身に合う学習スタイル選ぶことが大切です。
もし仮に、自分に合わないスタイルで学習を進めた場合、モチベーションが続かなかったり、学習効率が落ちてしまうことにもなります。
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この度は、当記事を最後までお読み頂きありがとうございました。
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